第一回目のポス トで<封神演義は ...... 確 かに善玉、悪玉がはっきりし過 ぎている(テレビの勧善懲悪時代劇<水 戸黄門>のように)、同じ常 套句の描 写が何度もくりかえされて、創作者としてなまけているところもあるが、これは封神演義が一 人の作者による純創作というよ りは当時流布していた人気のある話をもとにしているためだろ う。>と書いた。美人の形容、道士、武士、文官など各種衣装、 姿の描写、季節、風景の描写、戦闘場面の描写な どもあるが、<同 じ常套句の描写のくりか えし>のなかで も主に殷朝の紂王に対する<そしり言葉>と主に周朝の文王、 武王に対する<ほめ言葉>、<たたえ言葉>は代表だ。これらの<そ しり言葉>と<た たえ言葉>は飽き飽きするほど 繰り返しでてくるが、見方をか えると、これらの常套句の羅列は一 応理解したあと、第11回目くらいから飛 ばし読みしてもストーリの理解にはほとんど影響ないだろう。四字文句(成語)の<そ しり言葉>、<ほめ言 葉>の常套句を取り上げて解説してみる。こ れらの<そしり言葉>、<ほめ言葉>以外に、紂王の家臣に対する<けなし言葉>、家臣の紂王に対する<いさめ言葉>とこれに対する紂 王の<言いこたえ言葉>、裏切り者(逆臣)、寝返り諸侯に対する紂王の<なじり言葉>、家臣に対する<ほめ言葉>なども常套句として繰 り返し出てくる。四字(成語)以外のものあるが、 ここでは原則として四 字の常套句に限定した。同じ行に二つ以上の四字文句(成語)があるには、この順で並んで出てくるもの。<並んで出す>と畳みかけることになり、内容はさておいて<けなし>、<ほめたたえ>の効果がでてくる。漱石の<坊ちゃん>の中に坊ちゃんが赤シャツをけなすのに次のような<畳みかけ>がある。
「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被(ねこっかぶ)りの、香具師(やし)の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然な奴とでも云うがいい。」(青空文庫)このセリフ、実際には使われず、坊ちゃんが喧嘩の時に使えるように考えていたもの。
第十回まででは戦闘場面はあまりでこないが、戦闘場面では(封神演義では主に一対一の対決)戦いが始まる前<なのり>の儀式があるが、これに続いてお互いに<ののしり言葉>を言い合う。この場合も周朝側は紂王の悪口が多く、殷朝側は周朝の悪口(殷朝に対する裏切り、不義、不忠誠)が多い。勇気を奮い立たせるためかもしれないが、坊ちゃんと同じく喧嘩には必要なのかもしれない。日本の古い戦記物も似たようなところがある。
第十回まででは戦闘場面はあまりでこないが、戦闘場面では(封神演義では主に一対一の対決)戦いが始まる前<なのり>の儀式があるが、これに続いてお互いに<ののしり言葉>を言い合う。この場合も周朝側は紂王の悪口が多く、殷朝側は周朝の悪口(殷朝に対する裏切り、不義、不忠誠)が多い。勇気を奮い立たせるためかもしれないが、坊ちゃんと同じく喧嘩には必要なのかもしれない。日本の古い戦記物も似たようなところがある。
同じく第十回まではでこないが、殷朝側の家臣や諸侯の周朝への鞍替え、寝返りの場面がそこそこあるが、その場面でも周朝への鞍替え、寝返りを促すために紂王に対する<そ
しり言葉>、<ののしり言葉>と周朝に対する<た
たえ言葉>、<ほめ言葉>がならべ立てられる。
第一
回 紂王女媧宮進香 から
<そ しり言葉>
信讒逐賢
民不聊生
<た たえ言葉>
寬仁大德
救護生民
萬民樂業、風調雨順、國泰民安、四夷拱手、八方賓服
四時康泰、國祚綿長、風調雨順、災害潛消
第二 回 冀州侯蘇護反商 か ら
<そしり言葉>
<そ しり言葉>
信讒逐賢
民不聊生
<た たえ言葉>
寬仁大德
救護生民
萬民樂業、風調雨順、國泰民安、四夷拱手、八方賓服
四時康泰、國祚綿長、風調雨順、災害潛消
第二 回 冀州侯蘇護反商 か ら
<そしり言葉>
君壞臣綱,有敗五常
目眩多色、耳聽淫聲、沉湎酒色、遊於苑圃、獵於山林
淫荒酒色
荒淫酒色、紊亂朝政、天下荒荒、黎民倒懸
輕賢重色、眼見昏亂
勞民傷財、窮兵黷武(注1)、師出無名(注2)
(注1)
窮兵黷武
【釋義】:窮:竭盡;黷:隨便,任意。隨意使用武力,不斷發動侵略戰爭。形容極其好戰。
(注2) 師出無名
【釋義】:師:軍隊;名:名義,引伸為理由。出兵沒有正當理由。也引申為做某事沒有正當理由。
解説省略
<た たえ言葉>
萬民樂業、不令而從
與民偕樂、不事干戈、不行殺伐、景星耀天、甘露下降、民豐物阜、行人讓路、犬無吠聲、夜雨晝晴、稻生雙穗
民富財豐、天下太平、四海雍熙、百姓共享、無窮之福
萬民悅服、四海景從、天祿永終
不事干戈、不行殺伐、共樂堯年
第三 回 姬昌解圍進妲己 から
<そ しり言葉>
聽信讒佞、滿門受禍、黎庶遭殃
聽信讒言
勞民傷財,驚慌萬戶
第四 回 恩州驛狐狸死妲己 から
<そしり言葉>
朝朝宴樂,夜夜歡娛,朝政隳墮,章奏混淆
第五 回 雲中子進劍除妖 から
<そしり言葉>
目眩多色、耳聽淫聲、沉湎酒色、遊於苑圃、獵於山林
淫荒酒色
荒淫酒色、紊亂朝政、天下荒荒、黎民倒懸
輕賢重色、眼見昏亂
勞民傷財、窮兵黷武(注1)、師出無名(注2)
(注1)
窮兵黷武
【釋義】:窮:竭盡;黷:隨便,任意。隨意使用武力,不斷發動侵略戰爭。形容極其好戰。
(注2) 師出無名
【釋義】:師:軍隊;名:名義,引伸為理由。出兵沒有正當理由。也引申為做某事沒有正當理由。
解説省略
<た たえ言葉>
萬民樂業、不令而從
與民偕樂、不事干戈、不行殺伐、景星耀天、甘露下降、民豐物阜、行人讓路、犬無吠聲、夜雨晝晴、稻生雙穗
民富財豐、天下太平、四海雍熙、百姓共享、無窮之福
萬民悅服、四海景從、天祿永終
不事干戈、不行殺伐、共樂堯年
第三 回 姬昌解圍進妲己 から
<そ しり言葉>
聽信讒佞、滿門受禍、黎庶遭殃
聽信讒言
勞民傷財,驚慌萬戶
第四 回 恩州驛狐狸死妲己 から
<そしり言葉>
朝朝宴樂,夜夜歡娛,朝政隳墮,章奏混淆
第五 回 雲中子進劍除妖 から
<そしり言葉>
日迷酒色、旬月不朝
天子荒淫、沉湎酒色、不理朝政、本積如山(此大亂之兆也。)
君有諍臣、父有諍子、士有諍友
酒色昏迷,情思厭倦、又見本多
不臨大殿
高坐深宮、廢弛國事
水旱不均、降災下民
荒了朝政、人離天怨
<い さめ言葉>
留心邦本、痛改前轍、去讒遠色、勤政恤民
<たたえ言葉>
天心效順、國富民豐、天下安康
四海安康、萬民樂業
富有四海
天子荒淫、沉湎酒色、不理朝政、本積如山(此大亂之兆也。)
君有諍臣、父有諍子、士有諍友
酒色昏迷,情思厭倦、又見本多
不臨大殿
高坐深宮、廢弛國事
水旱不均、降災下民
荒了朝政、人離天怨
<い さめ言葉>
留心邦本、痛改前轍、去讒遠色、勤政恤民
<たたえ言葉>
天心效順、國富民豐、天下安康
四海安康、萬民樂業
富有四海
第六 回 紂王 無道造炮烙 から
<そ しり言葉> <けなし言葉>
天子荒淫、不理朝政、權奸蠹惑、天愁民怨、眼見興衰
國政不修、朝綱不理、朝歡暮樂、荒淫酒色 日不設朝、不理國事、端坐深宮
假捏妖言、蔽惑聖聰、搖亂萬民、妖言亂國
天子失政
首相轉達、有犯天顏、君賜臣死
妖言惑眾、驚慌萬民
架捏妖言、搖惑軍民、播亂朝政、污衊朝廷
詐言妖魅、蒙蔽欺君
半載不朝、樂於深宮、朝朝飲宴、夜夜歡娛、不理朝政、不容諫章
臣正君邪、國患難治
朝綱無統、百事混淆
日夜荒淫、天下變亂
拒諫殺忠
天愁民怨、禍亂自生
在宮歡樂、朝政荒亂
天下荒荒
殘害忠良
買直沽名(注3)
朝綱無紀,御案生塵
朝政紊亂,百官失望、日夕歡娛、君臣不會
無辜受戮
<いさめ言葉>
律法當誅、除奸勦佞
<ほめ言葉><たたえ言葉>
朝綱無紀,御案生塵
朝政紊亂,百官失望、日夕歡娛、君臣不會
無辜受戮
<いさめ言葉>
律法當誅、除奸勦佞
<ほめ言葉><たたえ言葉>
調和鼎鼐、奸者即斬、佞者即 誅、賢者即薦、能者即褒
去讒遠色、共樂太平
君如腹心、臣如手足、一片忠心、半生赤膽、直言諫君
(注3)買直沽名
<正直であることを買って名誉を売る>のようだが、これでは意味不明。<沽>は<売る><買う>の両意があるがここでは<求める>の意。<正直であることを見せて名誉を求める>となる。少し複雑な処世術だ。これに続く<干冒天威、非為沽直、乞垂天聽>も難しい。<干冒天威>は<天威のリスクを冒(おか)す>の意。<非為沽直>
第七回 費仲 計廢姜皇后 から
<そ しり言葉> <けなし言葉>
天子荒淫、萬民失業
荒淫酒色、徵歌逐技、窮奢極欲、聽讒信佞、殘殺忠良、驅逐正士、播棄黎老、昵比匪人(注3)
蠱惑聖聰、引誘天子、不行仁政
無分晝夜、宣淫作樂、不理朝政、法紀混淆、迷惑天子、朝歌暮舞、沉湎酒色、拒諫殺忠
(注4)
《書經.泰誓中》:「今商王受,力行無度,播棄犁老,昵比罪人。」
播棄:捨てて放っておく。昵比:近親(中国語は近親)
<いましめ言葉>
賤貨(而)貴德、去讒(而)遠色 改過 弗吝、聿修厥德、立綱持紀,毋事 宴遊、日勤政事、弗自滿假
第八回 方弼方相反朝歌 から
<そしり言葉>
天子不 道、三綱已絕、大義有乖
無道之主
朝廷不正、民愁天怨、萬姓皇皇、四海分崩、八方播亂,生民塗炭,日無寧宇
<た たえ言葉>
保全社稷
第九回 商容九間殿死節 から
<そ しり言葉>
綱常大變、禮義全無
殺子誅妻、荒淫無道
荒淫酒色、道德全無、聽讒逐正、紊亂紀綱、顛倒五常、污衊彝倫、君道有虧、禍亂已伏
朝廷失政、三綱盡絕、倫紀全乖、社稷顛危、禍亂己生
信任奸邪、不修政道、荒亂朝政、大肆凶頑、近佞遠賢、沉湎酒色、日事聲歌
三綱污衊、人道俱垂、罪符夏桀、有忝為君
讒臣設謀、人道乖和
心迷酒色、荒亂國政
不敬上天
慘刑毒死、大綱已失
信讒殺戮、飄刮無蹤、父子倫絕、阻忠殺諫、炮烙良臣、君道全虧
心迷酒色、荒亂國政
不敬上天
慘刑毒死、大綱已失
信讒殺戮、飄刮無蹤、父子倫絕、阻忠殺諫、炮烙良臣、君道全虧
<た たえ言葉>
以道治國、以德治民、克勤克戒、毋敢怠荒、夙 來祗懼、以祀上帝
修仁行義、不遑寧處、罔敢倦勤、敬禮諸侯、優恤大臣、憂民勞苦、惜民貨財、智服四夷、威加遐邇、雨順風調、萬民樂業
人民仰服、文武懽心、朝綱整飭、宮內肅清
坐享太平、安康萬載
克勤克儉、聿修厥德
第十回 姬伯燕山收雷 震 か ら
<ののしり言 葉><そ しり言葉>
無道昏君 (これは<ののしり言 葉>の代表でいくども出てくる)
追殺太子、使無蹤跡(注5)、國無根本、不久坵墟(注6)
不義誅妻、不慈殺子、不道治國
枉為人君、空禪帝座、有辱成湯
勞民傷財
聽讒寵色、不念元配、痛加慘刑、誅子滅倫、自絕宗嗣
夤缘钻刺 (注7)
<ほめ言葉>
民豐物阜、市井安閒、做買做賣、和容悅色、(來往行人、)謙讓尊卑。
肅嚴邊庭,奉法守公,自盡臣節
(注5)使無蹤跡 <無蹤跡>と言う四字成語の意味は<一点踪迹都没有。谓不知去向>。ここでは<追殺太子>のあとに続いているので、これと関連があるのか?
(注6)坵墟
1.废墟,荒地。《管子·八观》:“众散而不收,则国为丘墟。”《史记·李斯列传》:“ 纣杀亲戚、不听谏者,国为丘墟,遂危社稷。” (Baike)
(注7)夤缘钻刺
夤缘钻刺者,骤升美任;贤能廉直者,经岁不除。
注释 夤(yin)
缘:
攀附而求升官。钻刺:
即钻营。骤:
迅速。除:
拜官授职。
句意 攀附权势钻营门路的人,
常能很快地得到好差使;
贤明能干清廉正直的人,
常常是许多年也得不到拜官授职。
(縁を伝って早く昇進するが、賢く能力があっても廉直な者は長年勤めても昇進しない)。
-----
漢字の字 面から6-7割がたは推測がつくだろが、一応解説しておく。カッ コ内はの数字は第一回 から第十回 まで最低使用回数(2回以上のみ)。
<そ しり言葉>
信讒逐賢 - <讒>は讒言(ざんげん=告げ 口)の讒。したがって <讒言を信じ、賢人を駆逐する(追 い出す)する>の 意。 これと似たのに
聽讒逐正 - <讒言 を聞 き入れ、真 実を駆逐する>
聽信讒佞 - <佞> は追 従、おべっ か。<讒言や追従を聞き入れ信 用する>
聽信讒言 - <讒言を聞き入 れ信用する>
聽讒信佞 - <讒 言を聞 き入れ、追従 を信用する>
近佞遠賢 - <追従を近づけ、 賢人を遠ざける>
輕賢重色 - <賢人を軽んじ、美人を 重んじる>>の 意。<色>は <巧 言令色> の<色>でもいい。<令色> は内容によって<1. 和悦的容色。 2.伪善﹑谄媚的脸色。 3.美丽的姿容。>の意がある。
聽讒寵色 - <讒言を聞き入れ、美人を寵愛(ちょ うあ い)する>
拒諫殺忠(2)- <諫(いさ)めを拒(こば)み、忠臣を殺す> 阻忠殺 諫(1)- <忠臣を阻止し て、諫 (いさ)む 者を殺す>
信讒殺戮 - <讒言を信じ、殺戮(さ つりく)する>
ーーーーー
目眩多色 - こ れも文字通り の意。<色>は女性でいいだろ う。これと似たの に
耳聽淫聲 - これも文字通り の意。
荒淫無道 - これも文字通りの意。
淫荒酒 色(4)- こ れも文字通り の意。- <色(女 性)>に加えて<過度の飲酒> が加わっている。
荒淫酒色 - 上 とほぼ同 じ。
-----
漢字の字 面から6-7割がたは推測がつくだろが、一応解説しておく。カッ コ内はの数字は第一回 から第十回 まで最低使用回数(2回以上のみ)。
<そ しり言葉>
信讒逐賢 - <讒>は讒言(ざんげん=告げ 口)の讒。したがって <讒言を信じ、賢人を駆逐する(追 い出す)する>の 意。 これと似たのに
聽讒逐正 - <讒言 を聞 き入れ、真 実を駆逐する>
聽信讒佞 - <佞> は追 従、おべっ か。<讒言や追従を聞き入れ信 用する>
聽信讒言 - <讒言を聞き入 れ信用する>
聽讒信佞 - <讒 言を聞 き入れ、追従 を信用する>
近佞遠賢 - <追従を近づけ、 賢人を遠ざける>
輕賢重色 - <賢人を軽んじ、美人を 重んじる>>の 意。<色>は <巧 言令色> の<色>でもいい。<令色> は内容によって<1. 和悦的容色。 2.伪善﹑谄媚的脸色。 3.美丽的姿容。>の意がある。
聽讒寵色 - <讒言を聞き入れ、美人を寵愛(ちょ うあ い)する>
拒諫殺忠(2)- <諫(いさ)めを拒(こば)み、忠臣を殺す> 阻忠殺 諫(1)- <忠臣を阻止し て、諫 (いさ)む 者を殺す>
信讒殺戮 - <讒言を信じ、殺戮(さ つりく)する>
ーーーーー
目眩多色 - こ れも文字通り の意。<色>は女性でいいだろ う。これと似たの に
耳聽淫聲 - これも文字通り の意。
荒淫無道 - これも文字通りの意。
淫荒酒 色(4)- こ れも文字通り の意。- <色(女 性)>に加えて<過度の飲酒> が加わっている。
荒淫酒色 - 上 とほぼ同 じ。
日迷酒色- これも文字通りの意。<日>は日々。
徵歌逐技 - <選色征歌>と言う四字成語があり、 <挑選美女,徵召歌伎、放蕩的生活方式>の意。<技 >は<妓>、<伎>。
窮奢極欲 - 贅沢(ぜいたく)、驕奢(きょうしゃ)、欲を極める。<窮>は困窮の<窮>で貧しい>の意があるが、<極める>の意もある。
天子荒淫 - これも文字通り の意。
沉湎酒 色(3)- これもか なり古い四字成語。【出 處】:《尚書·泰誓上》:“沉湎酒色,敢行暴虐。”
<沉湎> は<溺(おぼ)れ浸(ひた) る>の意だろう。酒色昏 迷(1)- 日 本語では<混 迷>というにがあるが<昏 迷> は<混 迷>と違う。昏は <冥>、<暗>、<黄昏(たそがれ)>の意。
日夜荒淫 - 文字通りの意。
無分晝夜 - 文字通りの意。
宣淫作樂 - <宣> は多義語でここで は<宣言>の<宣> ではなく<古代帝王的大 室>の意。<作> は<作る>ではなく<する>の 意。したがって<天子の大室は淫(み だ)らにして、楽しみ をな すところ> とでもなる。
心迷酒色 - これも文字通り の意。
荒淫無道 - この<無道>は<無道徳>ではなく<道無し>で無節操、無制限。
不念元配 - <念>は<思う>。<元配>は第一夫人。
ーーーーー
徵歌逐技 - <選色征歌>と言う四字成語があり、 <挑選美女,徵召歌伎、放蕩的生活方式>の意。<技 >は<妓>、<伎>。
窮奢極欲 - 贅沢(ぜいたく)、驕奢(きょうしゃ)、欲を極める。<窮>は困窮の<窮>で貧しい>の意があるが、<極める>の意もある。
天子荒淫 - これも文字通り の意。
沉湎酒 色(3)- これもか なり古い四字成語。【出 處】:《尚書·泰誓上》:“沉湎酒色,敢行暴虐。”
<沉湎> は<溺(おぼ)れ浸(ひた) る>の意だろう。酒色昏 迷(1)- 日 本語では<混 迷>というにがあるが<昏 迷> は<混 迷>と違う。昏は <冥>、<暗>、<黄昏(たそがれ)>の意。
日夜荒淫 - 文字通りの意。
無分晝夜 - 文字通りの意。
宣淫作樂 - <宣> は多義語でここで は<宣言>の<宣> ではなく<古代帝王的大 室>の意。<作> は<作る>ではなく<する>の 意。したがって<天子の大室は淫(み だ)らにして、楽しみ をな すところ> とでもなる。
心迷酒色 - これも文字通り の意。
荒淫無道 - この<無道>は<無道徳>ではなく<道無し>で無節操、無制限。
不念元配 - <念>は<思う>。<元配>は第一夫人。
ーーーーー
遊於苑圃
- 文 字通りの意。<圃> は<野菜畑>の意のようだが、天子が
遊ぶところなので<苑 圃> で庭園あるいは郊外の大きな庭園庭
園庭 園の 意でいいだろう。これと似 たのに
獵於山林 - 文字通りの意。
朝朝宴樂 - <朝朝>は毎日、または<夜夜>と対。
夜夜歡娛 - 文字通りの意。
朝歡暮樂 - <朝> は<あさ>で はなく<朝廷>の意。
高坐深宮 - <高坐> は<坐於坐 具上,別於古時席地而坐>という解説がある。昔は中国でも普通は床(石、板)にそのまま座っていたのだろう。<深宮>は日本の昔の<大奥>。
端坐深宮 - <端 坐> は文字通りでは<端正に座る>だが、<高 坐> と同じような意味。貴人(天 子、紂)を間接的に示す。
樂於深宮 - 文字通りの意。 <於> は場所を示す<で>。
朝朝飲宴 - 文字通りの意。
在宮歡樂 - 文字通りの意。
獵於山林 - 文字通りの意。
朝朝宴樂 - <朝朝>は毎日、または<夜夜>と対。
夜夜歡娛 - 文字通りの意。
朝歡暮樂 - <朝> は<あさ>で はなく<朝廷>の意。
高坐深宮 - <高坐> は<坐於坐 具上,別於古時席地而坐>という解説がある。昔は中国でも普通は床(石、板)にそのまま座っていたのだろう。<深宮>は日本の昔の<大奥>。
端坐深宮 - <端 坐> は文字通りでは<端正に座る>だが、<高 坐> と同じような意味。貴人(天 子、紂)を間接的に示す。
樂於深宮 - 文字通りの意。 <於> は場所を示す<で>。
朝朝飲宴 - 文字通りの意。
在宮歡樂 - 文字通りの意。
日夕歡娛
- 文字通りの意。
日事聲歌 - <日事> はよくわからないが、<一日の 仕事>ぐらいの意味か。
------
日事聲歌 - <日事> はよくわからないが、<一日の 仕事>ぐらいの意味か。
------
以上と同じグループだ
が(遊び呆 けている結果)政治をないがしろにし
ていること。
不理朝政(4) - <理>は<処理>するの<理>で、<する> だ。
不理朝政(4) - <理>は<処理>するの<理>で、<する> だ。
旬月不朝
- <旬月>は文字通りでは<10日、ひと月>。<半載(半年)不朝>というのもある。
本積如山 - <本>は書類といっていいのだ が、当時は紙はなかった。ある いは<本来>すべきことの意で もよさそう。
又見本多 - 未処理の書 類が多い。<又> は<また>の意なので、これは四 字(成語)とはいい難い
情思厭倦 - <厭倦>は<覇気がない>といったところか。
不臨大殿 - 政治を行う朝廷の大殿に行 かない
廢弛國事 - <廢弛>は<なおざりにする>。<廢>は荒廃の廃、<弛> は弛緩の弛。
國政不修 - <不修>は不整理。
日不設朝 - <日>は日日(にちに ち)か一日中か?
不理國事 - <不理朝政>とほぼ同じ。
不修政道 - <國政不修>とほぼ同じ。
半載不朝 - <半載>は半年。
本積如山 - <本>は書類といっていいのだ が、当時は紙はなかった。ある いは<本来>すべきことの意で もよさそう。
又見本多 - 未処理の書 類が多い。<又> は<また>の意なので、これは四 字(成語)とはいい難い
情思厭倦 - <厭倦>は<覇気がない>といったところか。
不臨大殿 - 政治を行う朝廷の大殿に行 かない
廢弛國事 - <廢弛>は<なおざりにする>。<廢>は荒廃の廃、<弛> は弛緩の弛。
國政不修 - <不修>は不整理。
日不設朝 - <日>は日日(にちに ち)か一日中か?
不理國事 - <不理朝政>とほぼ同じ。
不修政道 - <國政不修>とほぼ同じ。
半載不朝 - <半載>は半年。
御案生塵-
<御案>は天子の仕事机
不容諫章 - <諫章>は諫(いさ)めの文章(建議書)
臣正君邪 - 文字通りの意。
不行仁政- 文字通りの意。
不容諫章 - <諫章>は諫(いさ)めの文章(建議書)
臣正君邪 - 文字通りの意。
不行仁政- 文字通りの意。
空禪帝座
- <空禪>は<うつせみ>。
君壞臣綱
- <文字通りでは天子が家臣の<綱>を壊す>だが、これでは今いいち具体性がない。<綱>は<三綱>の<臣事君,子事父,妻事夫>の中の<臣事君>だろう。
有敗五常
- <五常>はいくつかあるようだが、一例は<父子有親,夫婦有別,君臣有義,長幼有序,朋友有信>。
天子が政治をないがしろにし ていると政治(国政)は荒廃 してくる。
紊亂朝政 - <紊 乱>は<びんらん>と読む。日本 語になっている。 混乱。無秩序。
朝政隳墮 - <隳墮 > は失敗。<隳>には崩壊、懶惰(らんだ)の意がある。 窮兵黷武(注1)参照
師出無名(注2)参照
章奏混淆 - <章奏>は昔家臣が天子に差出した文書。<混淆>は<玉石混淆(こんこう)>の混淆。
荒了朝政 - <荒 了>は 文字通りでは<荒れさせた>でも漢語の<荒廃>でもいい。
天子失政 - 文字通りの意。
有犯天顏 - <天顏>は天子の顔。したがって<天子が犯罪を犯す>の意か。
朝政荒亂 - 文字通りの意。
天子が政治をないがしろにし ていると政治(国政)は荒廃 してくる。
紊亂朝政 - <紊 乱>は<びんらん>と読む。日本 語になっている。 混乱。無秩序。
朝政隳墮 - <隳墮 > は失敗。<隳>には崩壊、懶惰(らんだ)の意がある。 窮兵黷武(注1)参照
師出無名(注2)参照
章奏混淆 - <章奏>は昔家臣が天子に差出した文書。<混淆>は<玉石混淆(こんこう)>の混淆。
荒了朝政 - <荒 了>は 文字通りでは<荒れさせた>でも漢語の<荒廃>でもいい。
天子失政 - 文字通りの意。
有犯天顏 - <天顏>は天子の顔。したがって<天子が犯罪を犯す>の意か。
朝政荒亂 - 文字通りの意。
朝綱無紀
- 文字通りの意。
朝政紊亂
- 紊亂朝政の並べ替え。
百官失望
- 文字通りの意。
君臣不會-
<>は<会う>でいいだろう。<
播亂朝政 - <播亂>は 作亂<播>は種をまくの<播く>だ。
播亂朝政 - <播亂>は 作亂<播>は種をまくの<播く>だ。
污衊朝廷
- <污衊(蔑)>は
事実を捏造して人を貶(おとし)める。污损(汚して損なう)。
君道有虧 - <虧>は<欠>で欠陥の意。
罪符夏桀 - <罪符>は<免罪符>の<免>がなおものでいいだろう。夏桀は<夏の桀王>。
有忝為君 - <有忝>は難しいというか、謙辭としての<愧>、<辱>省略がある。(注6) しかし<罪符夏桀>に続いているので、謙辭ではなく、そのまま<君(天子)にふさわしくないを恥じる、残念に思う>の意だろう。
君道有虧 - <虧>は<欠>で欠陥の意。
罪符夏桀 - <罪符>は<免罪符>の<免>がなおものでいいだろう。夏桀は<夏の桀王>。
有忝為君 - <有忝>は難しいというか、謙辭としての<愧>、<辱>省略がある。(注6) しかし<罪符夏桀>に続いているので、謙辭ではなく、そのまま<君(天子)にふさわしくないを恥じる、残念に思う>の意だろう。
荒亂國政
- 文字通りの意。
國無根本 - 国の本(もと)、基礎がなくなっている、
不道治國 - <不道>は<不道徳>、<徳なく>。
國無根本 - 国の本(もと)、基礎がなくなっている、
不道治國 - <不道>は<不道徳>、<徳なく>。
君壞臣綱- <綱>は<家臣の忠義>のことか?
有敗五常- <五常>は上で説明した。
(注8) Wiki‐台湾 <有忝>
基本字義
1. 辱,有愧於,常用作謙辭:~在知交。~屬知己。~列門牆(愧在師門)。~為人師。
詳細字義
〈動〉1. (形聲。從心,天聲。本義:羞辱,愧對;辱)
具体的には臣下の規律の乱れ、道徳の欠如が目立つようになる。
1. 辱,有愧於,常用作謙辭:~在知交。~屬知己。~列門牆(愧在師門)。~為人師。
詳細字義
〈動〉1. (形聲。從心,天聲。本義:羞辱,愧對;辱)
具体的には臣下の規律の乱れ、道徳の欠如が目立つようになる。
不敢違旨
- 旨(天子の命令)。これは臣下が不義、不道徳な旨(天子の命令)に敢えて反対しない、の意。
朝綱無統 - <朝綱>は朝廷の規律。
百事混淆 - <混淆>は<こんこう)>と読む。上記<章奏混淆>参照。
法紀混淆 - 上に同じ
三綱盡絕 - <三綱>はうえでも説明したが<臣事君,子事父,妻事夫>。 <三綱五常>という四字成語がある。<盡絕>は<尽きて堪える(無くなる)>。
大綱已失 - 上の<三綱>参照。
綱常大變 - <綱常>は上記の<三綱五常>。
禮義全無 - 文字通りの意。
道德全無 - 文字通りの意。
紊亂紀綱 - <紊乱>は<びんらん>と読む。混乱。無秩序。
顛倒五常 - <顛倒>は<転倒>でもいいだろう。<颠倒是非>は<本末転倒>の意に近い。<五常>は上記の説明参照。
倫紀全乖 - <乖>は<不顺>、<従わないこと>。<乖離(かいり)>とう言葉がある。
君有諍臣、父有諍子、 士有諍友 - <諍>は<訴えて争(あらそ)う>。
大肆凶頑- <肆>は<ほしいままにすること>。<凶>は<激しいこと。凶暴の<凶>で、副詞。<頑>が頑固(がんこ)の<頑>。紂王のことだろう。
人道俱垂 - <俱>は<全て>、<垂>は<垂れ下がる>で<衰退していること>。 これは必ずしも紂王のことではないだろう。
大義有乖 - <有乖>は乖離。
無道之主 - <徳なし>。
さらには姦計、陰謀、流言が多くなる。
朝綱無統 - <朝綱>は朝廷の規律。
百事混淆 - <混淆>は<こんこう)>と読む。上記<章奏混淆>参照。
法紀混淆 - 上に同じ
三綱盡絕 - <三綱>はうえでも説明したが<臣事君,子事父,妻事夫>。 <三綱五常>という四字成語がある。<盡絕>は<尽きて堪える(無くなる)>。
大綱已失 - 上の<三綱>参照。
綱常大變 - <綱常>は上記の<三綱五常>。
禮義全無 - 文字通りの意。
道德全無 - 文字通りの意。
紊亂紀綱 - <紊乱>は<びんらん>と読む。混乱。無秩序。
顛倒五常 - <顛倒>は<転倒>でもいいだろう。<颠倒是非>は<本末転倒>の意に近い。<五常>は上記の説明参照。
倫紀全乖 - <乖>は<不顺>、<従わないこと>。<乖離(かいり)>とう言葉がある。
君有諍臣、父有諍子、 士有諍友 - <諍>は<訴えて争(あらそ)う>。
大肆凶頑- <肆>は<ほしいままにすること>。<凶>は<激しいこと。凶暴の<凶>で、副詞。<頑>が頑固(がんこ)の<頑>。紂王のことだろう。
人道俱垂 - <俱>は<全て>、<垂>は<垂れ下がる>で<衰退していること>。 これは必ずしも紂王のことではないだろう。
大義有乖 - <有乖>は乖離。
無道之主 - <徳なし>。
さらには姦計、陰謀、流言が多くなる。
權奸蠹惑
- <權奸>は姦計を使う臣下。<蠹惑>は惑わして害を与える(臣下)。<蠹>は害虫。
假捏妖言- <假捏>は文字通りでは<うそを捏造する>だが、捏造はある(好ましくない)目的をもって<事実をでっちあげる>ことだ。
假捏妖言- <假捏>は文字通りでは<うそを捏造する>だが、捏造はある(好ましくない)目的をもって<事実をでっちあげる>ことだ。
妖言亂國
- <妖言>は<流言飛語>。大和言葉では<うそ>、<でたらめ>、<よからぬうわ
さ>。
蔽惑聖聰 - <蔽惑>は<覆い隠して><かどわかす>こと。<聖聰>は天子の聡明さ。
妖言亂國 - 文字通り。
妖言惑眾 - <眾>は衆で人々。
妖言惑眾 - <眾>は衆で人々。
架捏妖言 - <假捏妖言>とほぼ同じ。
搖惑軍民 - <搖惑>は二字で<惑(まど)わす>でいいだろう。
詐言妖魅 - 字面から推測できるだろう。
詐言妖魅 - 字面から推測できるだろう。
蒙蔽欺君 - <蒙蔽>の<蒙>は騙(だま)す、<蔽>は<覆い隠す>だが<蒙蔽欺君>で真相を隠し、うそをついて天子をだますこと。
蠱惑聖聰 - <蔽惑聖聰>とほぼ同じ。
引誘天子 - 文字通り。
迷惑天子 - 文字通り。
枉為人君 - <枉>は形容詞では<曲がった、正しくない>、名詞では<曲がった、正しくない>者でいいだろう。
有辱成湯
- <成湯>は殷朝の創始者。
もっと進んで殺人も恣意的に行われる。
君賜臣死 - 君が家臣に死刑を賜る。
殘害忠良 - <忠良>は忠良な家臣。
殘殺忠良 - 上記に同じ。
殺子誅妻 - 文字通りの意。
慘刑毒死 - 文字通りの意。
炮烙良臣 - <炮烙>は処刑方法
追殺太子 - <太子>は天子の息子(たち)
不義誅妻 - 不義の妻をころす、ではなく不義にも妻を殺す。
不慈殺子 - <不慈>は<慈悲無く>の意。
痛加慘刑 - 文字通りの意。
滿門受禍 - <滿門抄斬>の四字成語で<一家皆殺し>の意。
誅子滅倫 - 倫理なく子を殺す。
政治
(国政)は荒廃してくると社会も荒廃、規律も乱れてくる。
天下荒荒(2)- 文字通りの意。
播棄黎老、昵比匪人(注3)参照
播棄黎老、昵比匪人(注3)参照
天下變亂
- 文字通りの意。
國患難治
- 文字通りの意。
そしてしわ寄せは一般の人々に降りてくる。
民不聊生(1) - これはか なり古い四字成語。聊生の<聊> は多義語だが、この四 字成語では<頼る>の意。<聊生>は<生に頼る>ということになるが、<生活 の维持に頼る>ー><なんとか生活を維持する> の意。さらに<不>がついて<不 聊生> で<なんとか生活を 維持することもできない>の意。
黎民倒懸 - <黎>だけで民衆、庶民の意がある。<倒懸>は<逆さに吊り下げられる>で、倒懸之苦と言う四字成語がある。
勞民傷財(2)- <民を過労働させ(苦 労させ)たり、その財をきずつけ(奪っ て減らし)たりする>の意。
黎庶遭殃 - <殃>は禍(わざわい)の意。
驚慌萬戶 - 文字通りの意。<驚慌>は他動詞。
そしてしわ寄せは一般の人々に降りてくる。
民不聊生(1) - これはか なり古い四字成語。聊生の<聊> は多義語だが、この四 字成語では<頼る>の意。<聊生>は<生に頼る>ということになるが、<生活 の维持に頼る>ー><なんとか生活を維持する> の意。さらに<不>がついて<不 聊生> で<なんとか生活を 維持することもできない>の意。
黎民倒懸 - <黎>だけで民衆、庶民の意がある。<倒懸>は<逆さに吊り下げられる>で、倒懸之苦と言う四字成語がある。
勞民傷財(2)- <民を過労働させ(苦 労させ)たり、その財をきずつけ(奪っ て減らし)たりする>の意。
黎庶遭殃 - <殃>は禍(わざわい)の意。
驚慌萬戶 - 文字通りの意。<驚慌>は他動詞。
搖亂萬民
- <驚慌>も他動詞。
驚慌萬民
- <驚慌萬戶>とほぼ同じ。
降災下民 - <民に災害を降らす (もたらす)>の意。
萬民失業 - <失業>は<生活の糧(かて)を失う>と言った意。
天候不順もダメな天子のせいとされる。
降災下民 - <民に災害を降らす (もたらす)>の意。
萬民失業 - <失業>は<生活の糧(かて)を失う>と言った意。
天候不順もダメな天子のせいとされる。
水旱不均
またさらには殷王朝の崩壊の兆しが見える。
眼見昏亂
- <眼見>は<目に見える>でいいだろう。
眼見興衰 - 上に同じ。
禍亂自生 - <自生>は<自然と発生している>。
禍亂已伏 - <眼見>は<すでに潜伏している>。
眼見興衰 - 上に同じ。
禍亂自生 - <自生>は<自然と発生している>。
禍亂已伏 - <眼見>は<すでに潜伏している>。
社稷顛危
- <顛>は<本末顛倒>の<転>は借字。<顛危>で<危機に転げ落ちる>といった意味。
不久坵墟(注5)参照
自絕宗嗣 - <宗嗣>は古い日本語だが<家系>、<一族>と言った意味だ。
自絕宗嗣 - <宗嗣>は古い日本語だが<家系>、<一族>と言った意味だ。
天や人から見放されたり、怨(うら)まれる。
人離天怨 - 文字通りの意。<人怨天怨>というのもある。
天愁民怨 - <愁>は<憂慮、心配>する。
天愁民怨 - <愁>は<憂慮、心配>する。
-----
ところで、第六十七回
<姜子牙金臺拜將>の中に姜子牙が紂王征伐に出る前に出師表を武王に出す場面がある。(子牙上出師表)この出師表(正式文書)の長い<ののしり言葉>羅列がある。
「進表丞相臣姜尚。....... 今商王受弗敬上天,降災下民,流毒邦國,剝喪元良,賊虐諫輔,狎侮五常,荒怠不敬,沉湎酒色,罪人以族,官人以世;惟官室、臺榭、陂池、侈服以殘害於萬姓; 遣厥先宗廟弗祀:播棄黎老,昵比罪人;惟婦言是用,焚炙忠良,刳剔孕婦;崇信姦回,放黜師保;屏棄典刑,因奴正士;殺妻戮子,惟淫酗是圖,作奇技淫巧,以 悅婦人;郊社不修,宗廟不享。商罪貫盈,....... 」
弗敬上天- <弗>は無の意。 降災下民 流毒邦國
剝喪元良
賊虐諫輔
狎侮五常 - <狎侮>は<軽んじる、もてあそぶ>と言った意。<狎>は見慣れない字だが<他人に対してなれなれしく、軽率な態度>のこと。
荒怠不敬
沉湎酒色
罪人以族 - <罪は一族に及ぶ>の意。
官人以世- <官人(役人、官僚)は世襲>の意。
(惟官室、臺榭、陂池、侈服以殘害於萬姓; 遣厥先宗廟弗祀:)
播棄黎老,昵比罪人
(惟婦言是用,)
焚炙忠良
刳剔孕婦
崇信姦回
放黜師保
屏棄典刑
因奴正士
殺妻戮子
(惟淫酗是圖,作奇技淫巧,以悅婦人;) - 金瓶梅にありそうな文句だ。正式文書にこんなのが出てくる。
郊社不修
宗廟不享
これは(注4)で出てきた《尚書》 の中の《書經.泰誓》のコピー版なのだが、該当箇所の 《書經.泰誓》原文を見ておこう。(後世に作られた偽書扱い)http://ctext.org/shang-shu/zhou-shu/zh偽書とはいってもかなり古いので少なくとも千年以上はこれらの四字<ののしり言葉>が使い続けられていたことになる。
「進表丞相臣姜尚。....... 今商王受弗敬上天,降災下民,流毒邦國,剝喪元良,賊虐諫輔,狎侮五常,荒怠不敬,沉湎酒色,罪人以族,官人以世;惟官室、臺榭、陂池、侈服以殘害於萬姓; 遣厥先宗廟弗祀:播棄黎老,昵比罪人;惟婦言是用,焚炙忠良,刳剔孕婦;崇信姦回,放黜師保;屏棄典刑,因奴正士;殺妻戮子,惟淫酗是圖,作奇技淫巧,以 悅婦人;郊社不修,宗廟不享。商罪貫盈,....... 」
弗敬上天- <弗>は無の意。 降災下民 流毒邦國
剝喪元良
賊虐諫輔
狎侮五常 - <狎侮>は<軽んじる、もてあそぶ>と言った意。<狎>は見慣れない字だが<他人に対してなれなれしく、軽率な態度>のこと。
荒怠不敬
沉湎酒色
罪人以族 - <罪は一族に及ぶ>の意。
官人以世- <官人(役人、官僚)は世襲>の意。
(惟官室、臺榭、陂池、侈服以殘害於萬姓; 遣厥先宗廟弗祀:)
播棄黎老,昵比罪人
(惟婦言是用,)
焚炙忠良
刳剔孕婦
崇信姦回
放黜師保
屏棄典刑
因奴正士
殺妻戮子
(惟淫酗是圖,作奇技淫巧,以悅婦人;) - 金瓶梅にありそうな文句だ。正式文書にこんなのが出てくる。
郊社不修
宗廟不享
これは(注4)で出てきた《尚書》 の中の《書經.泰誓》のコピー版なのだが、該当箇所の 《書經.泰誓》原文を見ておこう。(後世に作られた偽書扱い)http://ctext.org/shang-shu/zhou-shu/zh偽書とはいってもかなり古いので少なくとも千年以上はこれらの四字<ののしり言葉>が使い続けられていたことになる。
泰誓上:
惟十有三年春,大會于孟津。王曰:「嗟!我友邦塚君越我御事庶士,明聽誓。
惟天地萬物父母,惟人萬物之靈。但聰明,作元后,元后作民父母。今商王受,弗敬上天,降災下民。沈湎冒色,敢行暴虐,罪人以族,官人以世,惟宮室、台榭、陂池、侈服,以殘害于爾萬姓。焚炙忠良,刳剔孕婦。皇天震怒,命我文考,肅將天威,大勳未集。
<けなし>、<ののしり>四字成語は
弗敬上天
降災下民
沈湎冒色
敢行暴虐
罪人以族
官人以世
(惟宮室、台榭、陂池、侈服,以殘害于爾萬姓。)
焚炙忠良
刳剔孕婦
泰誓中: 今商王受,力行無度,播棄犁老,暱比罪人。淫酗肆虐,臣下化之,朋家作仇,脅權相滅。無辜籲天,穢德彰聞。
惟天惠民,惟辟奉天。有夏桀弗克若天,流毒下國。天乃佑命成湯,降黜夏命。惟受罪浮于桀。剝喪元良,賊虐諫輔。謂己有天命,謂敬不足行,謂祭無益,謂暴無傷。厥監惟不遠,在彼夏王。天其以予乂民,朕夢協朕卜,襲于休祥,戎商必克。
受有億兆夷人,離心離德。
<けなし>、<ののしり>四字成語は
力行無度
播棄犁老、暱比罪人 淫酗肆虐
臣下化之 朋家作仇
脅權相滅
無辜籲天
穢德彰聞
流毒下國 剝喪元良 賊虐諫輔
謂祭無 益
謂暴無傷
まだまだある。
泰誓下: 今商王受,狎侮五常,荒怠弗敬。自絕于天,結怨于民。斫朝涉之脛,剖賢人之心,作威殺戮,毒痡四海。崇信奸回,放黜師保,屏棄典刑,囚奴正士,郊社不修,宗廟不享,作奇 技淫巧以悅婦人。
<けなし>、<ののしり>四字成語は
狎侮五常 荒怠弗敬 自絕于天
結怨于民
作威殺戮
毒痡四海
崇信奸回 放黜師保 屏棄典刑 囚奴正士 郊社不修 宗廟不享
下線の四字成語全く同じかほぼ同じものが封神演義の第六十七回 <姜子牙金臺拜將>の出師表と《書經.泰誓》の両方にあるもの。《書經.泰誓》の方が、短い文章ながら、<のしり言葉>が多い。<殺妻戮子>が《書經.泰誓》の中には出てこないのでこの話はは封神演義の作者のオリジナルか?
四字成語ではないが<作奇 技淫巧以悅婦人>とあるので、これまた封神演義の作者のオリジナルではないのだ。
-----
終わりに近い場面では武王、姜子牙と紂王との直接対決があるが、ここでも<そしり言葉>と<ほめ言葉>の羅列があり、さらに紂王の不義に対する<なじり言葉>が加わる。
第九十五回<子牙暴紂王十罪>では
話說子牙見紂王,忙欠身言曰:「陛下,老臣姜尚甲冑在身,不能全禮。」紂王曰:「爾是姜尚麼?」姜子牙答曰:「然也。」紂 王曰:「爾曾為朕臣,為何逃避西岐,縱惡反叛,累辱王師。今又會天下諸侯,犯朕關隘,恃兇逞強,不遵國法,大逆不道,孰甚於此。又擅殺天使,罪在不赦!今 朕親臨陣前,尚不倒戈悔過,猶自抗拒不理,情殊可恨!朕今日不殺你這賊臣,誓不回兵!」子牙答曰:「陛下居天子之尊,諸侯守拒四方,萬姓供其力役,錦衣玉 食,貢山航海,何莫非陛下之所有也。古云:『率土之濱,莫非王臣。』誰敢與陛下抗禮哉。今陛下不敬上天,肆行不道,殘虐百姓,殺戮大臣,惟婦言是用,淫酗 沉湎,臣下化之,朋家作仇,陛下無君道久矣。其諸侯、臣民,又安得以君道待陛下也?陛下之惡,貫盈宇宙,天愁民怨,天下叛之。吾今奉天明命,行天之罰,陛 下幸毋以臣叛君自居也。」紂王曰:「朕有何罪,稱為大惡?」子牙曰:「天下諸侯,靜聽吾道紂王大惡素表著於天下者。……」眾諸侯聽得,齊王前,聽子牙道紂 王十大罪。子牙曰:
四字文句(成語)だけをとりあげれば
紂王の不義に対する<なじり言葉>:
縱惡反叛、累辱王師、不遵國法、大逆不道、擅殺天使
姜子牙の<そしり言葉>:
不敬上天、肆行不道、殘虐百姓、殺戮大臣、淫酗沉湎、臣下化之、朋家作仇、無君道久
陛下之惡,貫盈宇宙、天愁民怨,天下叛之。
と言って、さらに前もって準備していた<紂王の十罪>を並べたてるが、これまた<そしり言葉>の羅列だ。この個所前もって準備していたわりには<十罪>の分類の根拠があまり明確ではないが、分類よりもとにかく<罪が多いこと>、残忍さを強調するのが目的のようだ。だが残忍さは紂王と言うよりは妲己がになっている。
「陛下身為天子,繼天立極,亶聰明,作元后,元后作民父母;今陛下沉湎酒色,弗敬上天,謂宗廟不足祀,社稷不足守,動曰:『我有民,有命。』遠君子,親小人,敗倫喪德,極古今未有之惡,罪之一也。
天子として社稷を守らず、徳に欠ける。罪の一
皇后為萬國母儀,未聞有失德;陛下乃聽信妲己之讒言,斷恩絕愛,剜剔其目,炮烙其手,致皇后死於非命,廢元配而妄立妖妃,縱淫敗度,大壞彝倫。罪之二也。
妾(めかけ)の妲己の言うことに耳を傾け正妻の皇后を無残な方法で殺した。罪の二
太子為國之儲貳,承祧宗社,乃萬民所仰望者也;輕信讒言,命晁雷、晁田封賜尚方,立刻賜死;輕棄國本,不顧嗣胤,忘祖絕宗,得罪宗社。罪之三也。
天子のあと継ぎ(太子)は社稷を守るために重要で民も望むところだが、家臣に命じて殺そうとした。罪の三
黃耇大臣,乃國之枝幹;陛下乃播棄荼毒之,炮烙殺戮之,囚奴幽辱之,如杜元銑、梅伯、商容、膠鬲、微子、箕子、比干是也。諸君子不過去君之非,引君於道,而遭此慘毒,廢股肱而昵此罪人,君臣之道絕矣。罪之四也。
股肱とも言うべき国の重要な大臣をわけもなく殺したり幽閉したりした。罪の四
信者人之大本,又為天子號召四方者也,不得以一字增損;今陛下聽妲己之陰謀,宵小之奸計,誑詐諸侯入朝,將東伯侯姜桓楚、南伯侯鄂崇禹,不分皂白,一碎醢其屍,一身首異處,失信於天下諸侯,四維不張。罪之五也。
本来諸侯の信を得べきところ、妲己の陰謀や奸計を聞き入れて諸侯を殺した。罪の五
法者非一己之私,刑者乃持平之用,未有過用之者也;今陛下悉聽妲己慘惡之言,造炮烙,阻忠諫之口,設蠆盆,吞宮人之肉,冤魂啼號於白晝,毒焰障蔽於青天,天地傷心,人神共憤。罪之六也。
本来法に基づいて公平に刑を裁くべきとこころを妲己の言うことを聞いて炮烙を造ったり、蠆盆を設けたりして無残な刑を行った。罪の六
天地之生財有數,豈得妄用奢靡,窮財之力,擁為己有,竭民之生?今陛下惟污池臺榭是崇,酒池肉林是用,殘宮人之命,造鹿臺廣施土木,積天下之財,窮民物之力,又縱崇侯虎剝削貧民,有錢者三丁免抽,無錢者獨丁赴役,民生日促,偷薄成風,皆陛下貪剝有以倡之,罪之七也。
本来財を蓄え民を豊かにすべきとこころを酒池肉林をおこなったり、豪華な鹿臺建築などを建てたりして散財。また悪徳諸侯が民を苦しめるも見逃した。罪の七
廉恥者乃風頑懲鈍之防,況人君為萬民之主者;今陛下信妲己狐媚之言,誆賈氏上摘星樓,君欺臣妻,致貞婦死節,西宮黃貴妃直諫,反遭摔下摘星樓,死於非命,三綱已絕,廉恥全無。罪之八也。
妲己の言葉を信じて家臣の妻(賈氏)をだまして自殺させ、さらに諫言したもの(黃貴妃)を殺した。罪の八
舉措乃人君之大體,豈得妄自施張;今陛下以玩賞之娛,殘虐生命,斮朝涉者之脛,驗民生之老少,刳剔孕婦之胎,試反背之陰陽,民庶何辜,遭此荼毒!罪之九也。
遊びのために脛を切ったり、妊婦の腹を裂いたりした。罪の九
人君之宴樂有常,未聞流連忘反。今陛下夤夜暗納妖婦喜媚,共妲己在鹿臺日夜宣淫,酗酒肆樂,信妲己以童男,割炙腎命,以作羹湯,絕萬姓之嗣脈,殘忍慘毒,極今古之冤,罪之十也。
日夜を問わず快楽に耽り、妲己の言うことを信じ、少年の内臓を取り出してスープにするなどの残虐行為をした。罪の十
四字文句(成語)だけをとりあげれば -
沉湎酒色,弗敬上天、斷恩絕愛,剜剔其目,炮烙其手、縱淫敗度,大壞彝倫、輕信讒言,輕棄國本,不顧嗣胤,忘祖絕宗,得罪宗社、播棄荼毒,炮烙殺戮,囚奴幽辱、天地傷心,人神共憤、剝削貧民、
君欺臣妻、三綱已絕,廉恥全無、殘虐生命、民庶何辜,遭此荼毒、日夜宣淫,酗酒肆樂、割炙腎命,以作羹湯,殘忍慘毒
となる。
sptt
No comments:
Post a Comment